言ってしまえば老眼とは、
です。
水晶体が柔軟であれば、光を充分に屈折出来るため、どのような距離においても網膜上に像は結像する(焦点が合う)。
水晶体は通常、遠くを見る時は薄く、近くを見る時は厚く変化することで、光の屈折を調整し常に像が網膜上に結像するように働いています。
水晶体の膨らみが充分でないと、近くを見た時に光を曲げる力が足りないために焦点が網膜上に結ばず、ピントボケの状態となります。これが老眼です。
(※近視の場合、裸眼では近くは見えますが、メガネをかけると近くが見えにくくなっていきます。)
水晶体が充分に膨らむと存分に光を屈折させることが出来るので、見たいものが近くであってもしっかりと網膜上に焦点が合う。
水晶体が硬くなることで膨らみが足りなくなり、近くを見た時に焦点を網膜上に引き寄せることが出来ない。その結果、だんだんとものを離して見るようになる。(近見困難)
言い方を変えれば老眼とは、
です。
水晶体の膨らみが限界に達すると、焦点を網膜上に結ぶ事が出来きず視界がぼやける。そのために自然と離して見るようになる。
水晶体の膨らみが足りないとだんだんとピントが合う領域が狭くなっていきます。眼鏡等で遠くにピントを合わせた時、『近くが何となくつらい、ボヤける』という感じはこの調節力の低下(調節幅の減少)によるものです。
実は『老眼』という名前がついていますが、調節力の低下はだいたい『16歳以降から始まる』と言われています。(しっかりと実感できるのは40代頃となります。)
パソコン・タブレット等が欠かせない現在、『遠く用の度数』だけでなく『近く用の度数』も意識して近見時の過剰な負担を軽減するというのはとても大切な事と言えます。
※例えば近視の方の場合……
運転用・・・度数キッチリ
室内用・・・度数少し弱め
デスクワーク用・・・度数弱め
とするのが本当はベスト!なのです。
遠く・中間・近く、すべてを1枚に!
があります。
累進多焦点レンズとは1枚のレンズに3つ以上の焦点があるレンズです。
人の視線(眼球の動き)は、遠くを見るときには正面または上方、近くを見るときは下方に向きます。この原理に基づいて、1枚のレンズの中で視線が通る位置の度数を徐々に(境目なく)変えていったのがこの累進レンズです。
みなさんご存知の遠近両用や中近両用レンズの他に、 20代~30代向けのデスクワーク用サポートレンズ等、最近では多様化が進んでいます。
眼の特徴は人によって様々ですが、ほんの少しその仕組みに興味を持つとご自身にピッタリのレンズをお選びいたただくきっかけになります。レンズも年々進化、多様化しています。
みなさんの生活スタイルや好みにあったレンズを選んで快適に過ごしましょう!